九州大学 医用生体工学研究センターについて

 医用生体工学研究センターの前身でありますバイオメカニクス研究センターは、科学研究費補助金特別推進研究「極低摩擦・極低摩耗生体関節に学ぶ生体規範超潤滑ハイドロゲル人工軟骨の実用化」を推進するとともに、バイオメカニクスに関する研究拠点を形成することをめざして、平成23年11月に先導的学術研究拠点として発足しました。その後、組織と活動内容の見直しを進め、平成28年4月からは学内共同教育研究センターとして活動してきました。

 前身であるバイオメカニクス研究センターでは、医歯工連携体制の整備を進めながら、これまでに積み重ねた研究成果を実用化へと展開する応用研究を中心に、新しい研究シーズの創出を目指した生体力学分野の基礎研究も同時に推進しました。これまでに、極低摩擦低摩耗生体規範超潤滑ハイドロゲル技術、脱水症検出に向けた携帯可能MEMS血流センサ、ロコモーティブシンドローム改善のためのパワーアシストスーツ、低侵襲手術のための針無し気泡注射器、手指リハビリテーションロボット、脳神経外科用超微細手術ロボットなど、医療・福祉分野での実用化が期待される数多くの研究成果を上げてきました。  

 令和3年4月からセンター名称を「医用生体工学研究センター」へと改称し、これまでにバイオメカニクス研究センターにおいて蓄積した医歯工連携研究、産学官連携研究、ベンチャー企業設立等に関する実績とノウハウを活用しながら、医療・福祉分野への更なる貢献を目指し、生体工学に関連する多様な基礎研究を実施すると共に、その成果を計測技術、解析手法、デバイス技術、マテリアル技術へと展開する応用研究を推進します。また医用工学に関連する広範な工学分野の研究者による研究拠点へと発展させることにより、医学、歯学に存在する多様なニーズに対する工学サイドの連携インターフェースとしての機能を充実させます。それにより九州大学の医歯工連携と産学官連携の推進に貢献し、当該分野における競争力向上に資することを目指します。

九州大学 医用生体工学研究センター
センター長  工藤 奨